対馬観光 お船江跡

対馬の観光スポットをご紹介いたします。
こちらは対馬藩お船江跡です。(おふなえと読みます)

寛文3年(1663年)に造られた対馬藩の藩船を格納していた場所です。
満潮時には木造の大船が出入りできる深さがあり、干潮時には干上がるようにできています。
現在は生い茂る木々に埋もれた形になっていますが、当時は陸上に造船所や船大工・水夫達の納屋などが立っていたそうですので、きれいに整備されていたのでしょうね。


対馬藩は海に囲まれた離島ですので、博多・長崎・大阪・釜山と各方面に航海するために多くの公用船を所有していたそうです。
現在もそうですが、船は対馬に暮らす人にとってはなくてはならないものです。350年以上経った今でもしっかりした石積みの姿を残しているこの港の姿を見ると、しっかりとメンテナンスされた立派な船がたくさん係留されていたんだろうなぁと当時の様子に思いを巡らす事ができます。
江戸時代、水辺の藩はどこでも藩船を格納する場所を設けていたそうですが、このお船江跡程きれいに残っている所はないそうです。

お船江跡はゲストハウス島びよりからは車で5分、徒歩だと20分程かかります。天気がいい日は海を眺めながら散歩がてら行かれるのもおすすめです。春は手前に植えられた桜が咲いてきれいですよ。ここに植えられた桜は海べりで風が冷たいのか、毎年他の場所より少し遅く咲きます。桜の時期を逃してしまった!と思ってもお船江跡ならもしかするとちょうど満開などという事もあるかもしれませんよ。

 

2019年11月16日